NSD - 共有メモリの利用量を確認する

2009年05月20日 00:03

Lotus Notes/Domino のメモリ利用の特徴の一つとして共有メモリの使用量が高い事が挙げられると思うのですが、NSD解析でもDomino の共有メモリの使用量を確認するのは非常に重要です。
 この共有メモリの利用量確認はNSD解析でも非常に頻繁に確認される部分です。

NSDでは共有メモリの利用量は以下のようなセクションに出力されます。「Shared Memory:」とか「Shared Memory Stats」で検索すると出てきます。

共有メモリ使用量の出力の例 (1)
Shared Memory:
TYPE : Count SIZE ALLOC FREE FRAG OVERHEAD %used %free
S-DPOOL: 194 1450704896 1342667928 107553600 0 887590 92% 7%
Overall: 194 1450704896 1342667928 107553600 0 887590 92% 7%


共有メモリ使用量の出力の例 (2)
<@@ ------ Notes Memory Analyzer (memcheck) -> Shared Memory Stats (Time 12:47:42) ------ @@>

TYPE : Count SIZE ALLOC FREE FRAG OVERHEAD %used %free
Static-DPOOL: 434 1694498816 1643729036 49098576 0 2964704 97% 2%
Overall : 434 1694498816 1643729036 49098576 0 2964704 97% 2%


以下のように読みます。
いくつか説明をはしょっているところは通常は使用しなかったり、意味のある値が出力されていなかったりする部分なのでとりあえずは無視して構わないです。

Count: 使用されているメモリブロック数
Size: 確保されている共有メモリのサイズ
Alloc: 確保されている共有メモリのうち実際にDominoが内部的にアロケートしているもの
Free: 確保されている共有メモリのうち実際にDominoが内部的にアロケートしていないもの
%used: 使用率 (多少誤差はあると思いますが、Alloc/Size * 100 のような値になっているはずです)
%free: 未使用率 (Free/Size * 100 )

ここで挙げた例は二つとも共有メモリがいわゆる「使いすぎ」の状態のものです。
例(1) は1.35GBくらい、例(2)でも1.57GB くらい使用しています。通常は1GBを超えたくらいが要注意(ただこのくらいはよくあるので一概には言えません。)、1.2 GB ? 1.3GB を越えている場合、サポートでも利用量を下げる事によって現象の改善が見られないかを確認します。
 具体的にどのようにするか?と言うと、共有メモリの利用しているものでは、通常はバッファプールの寄与が一番大きい(750MB-1GB程度)ので、バッファプールを512MBくらいにして利用率が下がらないかを検討します。

 今更このブログで改めて説明するまでもない話ですが、32bitアプリケーションの場合、メモリアドレス(ポインター)は 0x00000000 - 0xFFFFFFFF の4GBの範囲で使用することが出来ます。
ただ、このアドレス範囲がすべて使用できることは無く、通常OSに依存してユーザーアプリケーションが使用できるメモリ空間やサイズは制限があります。

最近のOSはこの辺が設定により可変になっているものも多いですが目安としては以下のようになるのではないかと思います。

Windows: 2GB
Linux: 3GB
AIX:2048 MB (256MB * 8)

Solarisは確か3GBだったと思うのですがちょっと裏が取れる資料が手元に無かったので割愛しておきます。 Windows に詳しい方ですと、 この話を聞くと、Windows の/3GBスイッチの事が浮かんだ方もいると思いますが、3GBスイッチについては以下の文書を参照してください。要は7.0.1以降じゃないと有効になりません。

(参考)Lotus Domino の Windows /3GB スイッチのサポートについて (文書番号:730687)

ユーザー空間が3GBある場合には1GBを超えてもすぐに問題になることは無いのですが、やはり負荷の高い環境でも共有メモリは1GB超えて当たり前、と言う訳ではないのでこのような基準で見ています。

メモリ関連の問題が疑われる場合には頻繁に確認される部分なので、是非興味がある場合には一度目を通してみてください。


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