クライアント導入時に一度でFP付きでインストールしたい

2010年08月27日 19:55

今日は少し趣向を変えて、ブログに入った質問にお答えしてみようかと思います。
(基本的には記事に関係ない質問はお答えできないのでカスタマーサポートまでお問い合わせください)

いつもありがたく拝見させていただいてます。
FP4入れました。なかなか快適でクラッシュが減った気がします。
そこで質問なのですが、ダウンロードサイトでは本体にFPを同梱したものがありません。今度8.0から全社的に8.5を配布する予定ですが、インストール本体とFPと二度行って下さい、とは言いにくいのでもし同梱させる手法がありましたら掲載いただきたいです。IBMサイトにはなかなか見つかりませんので。


オープンマイクでも、8.5.1からクライアントのFix Pack が出ているのを初めて聞いて導入計画などに思案された方もいたのではないかと思います。
8.5のFixpackを同時にインストールしたい、と言う声は確かによくあるのですが、現時点ではマージしたモジュール、と言うのは出ていないため二回インストールプロセスを実行する必要があります。
ただ、この2回のインストールプロセスを透過的に行う方法はいくつかあります。

カスタマーサポートでは通常はスマートアップグレードのチェーンインストールを勧めます。
これは、たとえば、7.0 → 8.5.1 FP4 にアップグレードするとして、

7.0 → 8.5.1
8.5.1 → 8.5.1 FP4

の二つのスマートアップグレードキット文書を作ることです。
二回再起動が必要になりますが、キット文書ではインストール中のメッセージなども出せるので、「次回起動時にも再度Fix Packのインストールと再起動が行われます」とか書いておけば比較的スムーズに行うことが出来るのではないかと思います。

この文書の記述などが参考になるのではないかと思います。

Chaining Notes Smart Upgrade Kits (文書番号 1438849)

ここではスマートアップグレードのチェーンインストールの設定に加えて、別のChain Install の例としてVBSのサンプルがあります。これはファイルサーバーに8.5.1とFP4のモジュールをそれぞれ配置しておいて両方順番に実行してしまう方法が紹介されています。
終了処理などのタイミングを取る処理も入っていて少し難しいのですがこうすれば見かけ上一度にインストールを終えることが出来ます。

ただ、VBS はあくまでサンプルですので環境に合わせてタイミングや細部の変更が必要になる事も十分に考えられますのでよく動作を確認された上でご利用頂けますようお願いいたします。


8.5.2 - Domino Diagnostic Probe (DDP)

2010年08月17日 20:08

 さて、8.5.2 が発表されリリースされる機能が確定したこともあるので、このブログでも8.5.2新機能の紹介をしようと思いますが、色々な方が紹介しているだろうと思うので私はPD関連の拡張をまずは紹介しようと思います。

8.5.2ではDomino Diagnostic Probe(DDP)と言うツールが同梱されています。ファイルの実態で言うと、プログラムディレクトリ上にある dbopen.jar と言うものです。
このJarファイルを利用してDBを定期的生死確認をし、指定された値よりも時間がかかるようだったらNSD実行をします。

試しにコマンドプロンプトで Domino 8.5.2のプログラムディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行してみてください。

.\jvm\bin\java.exe -jar .\dbopen.jar -d names.nsf


こんな出力が出ます。
「quit」と入力すると終了します。
C:\Lotus\Domino\8.5.2>jvm\bin\java.exe -jar .\dbopen.jar -d names.nsf
08/13/2010 2:00:49 午後 Opening database names.nsf took a total of 0.594 seconds
08/13/2010 2:01:50 午後 Opening database names.nsf took a total of 0.438 seconds
08/13/2010 2:02:50 午後 Opening database names.nsf took a total of 0.531 seconds
//
08/13/2010 2:51:55 午後 Opening database names.nsf has taken 30.188 seconds. This exceeds the set threshold of 30.0 seconds.
08/13/2010 2:51:55 午後 Running NSD...

08/13/2010 2:52:07 午後 Opening database names.nsf took a total of 42.641 seconds
08/13/2010 2:54:40 午後 NSD completed with exit status 0
08/13/2010 2:55:42 午後 Opening database names.nsf took a total of 0.641 seconds
08/13/2010 3:30:23 午後 Opening database names.nsf took a total of 0.5 seconds
quit
08/13/2010 3:48:04 午後 Shutdown in progress...

途中で30秒の閾値を超えてNSDが取得されたのがわかります。
このときサーバーのログを見ても分かりますが、サーバーIDでDBを開くので、最低でもサーバーIDに対して読者権限を与えておく必要があります。

UNIXプラットフォームの場合は以下のように実行します。
/opt/ibm/lotus/bin/java -jar /opt/ibm/lotus/bin/dbopen.jar -d names.nsf



-helpを使うと、コマンドラインヘルプが出てきます。(デフォルト値の情報だけ追加しました)
コマンドラインヘルプ
C:\Lotus\Domino\8.5.2>jvm\bin\java.exe -jar .\dbopen.jar -help

Usage: java -jar dbopen.jar [-options]

Where options are:
-database Database to open. i.e. mail/test.nsf 必須
-threshold Run NSD if DB open takes longer than threshold. (seconds) デフォルト 10
-polling Specify at what frequency the database is polled to open. (seconds) デフォルト 60 
-nsdoptions Options to pass to NSD. Must be in quotes. i.e. "-nomecheck -stacks" デフォルト ALL
-outfile Print out put to log file specified (also prints to display).
Must be surrounded in quotes if path contains 'space' character(s).
-help Display this help message.


-database [-d]、-polling[-p]、-threshold[-t] のように一部省略形も使うことが出来ます。
-t や -p は問題や負荷に応じて使い分ける必要がありそうですね。

なお、現在以下のことが出来ませんのであらかじめご注意ください。

・ ユーザーIDを指定してデータベースを開く(常にサーバーIDになります)
・ helpディレクトリの下にあるファイル(例: help\help85_designer.nsf)をProbeすることが出来ない
  (問題報告番号 HNAA88AAHX)
・ 検出時にNSD以外のファイルを実行することが出来ない

ただ、このくらいのアイディアでいいなら、改良版を作れてしまう人もいるのではないですかね。
作ったらこのブログでも是非紹介するので教えてください (ネタとして面白いので)

・ Java APIを使用(ローカルアクセス)して、指定した時間ごとにローカルサーバーと指定したDBにアクセスする
  →開くまでの時間を測定し、閾値を超えていないか確認する
     →閾値を超えた接続時間になったら、指定した処理(NSDや指定した実行ファイル、サーバーコマンドなど)
  → ファイルが存在しない場合とアクセス権が足りない場合はエラーを返す
  → Exception が発生した場合もオプションによって指定した処理を実行する


DDPもサポートシーンではサーバーが一瞬だけスローダウンしたり、瞬断するような問題の調査で今以上に有効なデータが取れるようになるといいな、と思っています。

Lotus Notes/Domino 8.5.2 が発表されました

2010年08月13日 00:03

Lotus Notes/Domino 8.5.2が発表されています。

IBM Lotus Notes/Domino 8.5.2 および IBM Lotus Enterprise Integrator 8.5.2 の発表

英語版 は以下の通りのスケジュールで入手が可能になります。

2010年08月25日 (ダウンロードによる入手)
2010年10月05日 (メディアパックによる入手)

日本語版 については少しややこしいのですが、以下のサイトが更新されることになっています。
通常ですと9月末程度になるのではないかと思います。
Lotus Notes and Domino electronic software delivery dates for national language versions
2010年10月23日がメディアパックによる入手の予定になっているのでそこより遅れることはないのではないかと思います。

8.5.2ではUltralite モードでiPhone 4.0がサポートがされたり、多くの改善・機能強化が行われています。
サポートとしてもいくつか面白いツールなども提供されているので機会があったらこのブログで紹介してみようと思っています。

これに合わせて、LotusLive Notesも発表されていますね。

ビジネス用の E メール・ホスティング: LotusLive Notes

やはりクラウドのような言葉が付いて回るのでこの辺について興味がある方はEd Brill や吉田さんのブログの記事を読まれるとよいのではないかと思います。

LotusLive Notes: Open for business! (Ed Brill's Blog)
Notesクライアント版LotusLive「LotusLive Notes」、、、ってクラウドとは呼べないんじゃない?確かに便利だけど。 (けんじろう と コラボろう!)

インストールが必要なサービスはクラウドとは言い難い、て話に関して言うと、これはNotes クライアントを利用しているお客様にもクライアントを生かしたままクラウドソリューションを提供できる選択肢を提供した、と言う話だと考えています。ただこの辺については一言でも二言でも何かコメントしたい人はたくさんいるかもしれません。



NSD: 秀丸のアウトライン解析機能で目次を作る

2010年08月12日 01:33

NSDをじっくり眺めることがある人はDominoの技術者でもあまり多くないかもしれませんが、NSDは解析しているとコールスタックセクションとmemcheckセクションを行き来しないといけないので、意外とテキストエディタの便利さは解析効率に影響します。

ここでテキストエディタのアウトライン機能を使ってNSDを構造的に把握して、目次のようにアクセスする方法について紹介します。
私は秀丸を使って行いましたが、高機能なテキストエディタなら同等の機能を持っているものも多いのではないかと思います。また秀丸でも古いバージョンでもアウトライン機能はサポートしていないかもしれません。

まず、秀丸のメニューでは、[その他]-[ファイルタイプ別の設定]から設定をします。(画像はクリックすると拡大します)ここで、左側のペインから[アウトライン]-[解析]を選択してアウトラインの設定を行います。
秀丸の設定画面

行頭の文字列で以下のように「Section: 」と「<@@ 」を設定します。(<@@の後に半角スペースを入れるのを忘れないようにしてください)

このように設定してNSDを確認すると以下のようにアウトライン枠が表示されるようになります。

Hidemaru1.png

これで右側のアウトラインからNSDのセクションにジャンプできるようになります。
また、NSDの目次のような表示にもなるので全体の構造理解にも役に立つので、NSDに慣れてないときにも理解の助けになるのではないかと思います。

興味がある方はぜひ一度試してみてください。

OpenMic 再演のお知らせ

2010年08月09日 20:36

7月22日に実施したOpen Micですが、こちらの操作ミスなどでLotusLive が表示されないなどの問題があって十分にセッションの時間を共有できなかったこともあったので、今月の8月24日(火)に再実施することにしました。
 運営面などでの再発防止なども話し合ってから告知しようとしていたため、連絡が遅れてしまいましたが、再度アナウンスされましたのでこのブログでも告知させて頂きます。

OpenMic(オープンマイク)開催のご案内 7月22日開催(8月24日再実施) Notes/Domino 8.5.x へのアップグレード
開催日程
日時: 8月24日(火) 午後5時から6時

テーマ
Lotus Notes/Domino 8.5.x へのアップグレード
(これからマイグレーションを検討、実施する人向け)
Lotus Notes/Domino 8.5.x の新機能の紹介
マイグレーション手順の説明
事例紹介
質疑応答

開催方法
電話会議と Web ミーティング
アクセス方法は、申し込み頂いた方へご連絡いたします。

参加費 無料

定員 50名

申し込み方法
下記のアドレスに、メールでお申し込み下さい。
メールアドレス:ndtecinf に@jp.ibm.com を付けて下さい。
件名:OpenMic 参加希望 <お客様の e-mail address>
本文:お客様の会社名とお名前


事前の質問受付
OpenMic では質疑応答の時間を設けますが、質問は事前に受け付けています。 本スレッドの返信として、質問を投稿して下さい。


今回は前回以上に申し込みなども告知後すぐに集まってきていますので、ぜひ興味がある方はお早めにお申し込みください。トピックは同じになってしまいますが、前回答えきれなかった部分もお話しできたらと思っています。

よろしくお願いいたします。

Lotus Note/Domino 8.5.1 FP4 がリリースされています

2010年08月06日 00:05

 8月5日よりLotus Notes/Domino 8.5.1 FP4 がリリースされています。

Lotus Notes/Domino 8.5.1 Fix Pack 4 Release Notice
Download options for 8.5.1 Fix Pack 4


(参考)Lotus Notes のファイルビューアーにおける潜在的な脆弱性の問題 (2010年7月)

こんなものもありました。かなり設計依存の問題ですが、ビューオープンのパフォーマンスも向上しているかもしれません。

SPR# KSAA7JZDM4 - Improved performance of opening views that contain multiline columns with long text strings. For a very long text that will be displayed in the view column, we alter it's display calculate method to enhance the performance.

Standard版では以下の問題が修正されています。フレーズパートにダブルバイト、と言うのはよくあるのでかなり重要かもしれません。(注:私の環境でもダブルバイトのフレーズパートが入ったメールはたくさん来ますがこのような問題はヒットしていませんし、アドレスや文字に依存している問題なので発生頻度についてはお客様によって大きく異なりますのでご留意ください)

SPR# ADEE84QBUQ - The Phrase name of an internet address of type "Phrase Name" was parsed to extract first/last name information. Fixed an intermittent hang if the phrase name contained multibyte characters (Technote #1442178)

是非8.5.1 をご利用のお客様は、適用をご検討ください。
ここのところ8.5.1のFPはほぼ2か月おきにリリースされていましたが、8.5.2のリリースが近づいていることもあり、FP5が出たあたりからリリース頻度は下がるのではないかと思います。(今の時点ではFP5の予定も確認が取れていないのであくまで予測となりますが。)

HTTP タスクの再起動

2010年08月02日 00:05

最近告知ネタが多かったので久しぶりに Notes/Domino 関連のお話でもしてみようかと思います。

HTTPタスクを再起動するサーバーコマンドが以下の二つがあるのはご存知でしょうか。

tell http restart
restart task http (6.x以降)


どちらもHTTPタスクを再起動するコマンドですが、この二つは実際には同じではありません。
最近明示的に「restart task httpで再起動してください」と言う話をすることが何度か出てきたのでちょっと今日はこの話をしようと思います。

実際の違いは置いておくとして、このコマンドの二つの構文面での違いはどこにあるでしょうか?

「tell http xxx」コマンドはHTTPタスクのコマンドなので、tell http restart はHTTPタスクが自分で再起動をしようとします。

「restart task <タスク名>」はサーバーコマンド、つまり Serverタスクのコマンドです。
これはHTTPタスクの親プロセスであるServerタスクがHTTPタスクを一度落として上げようとするコマンドです。


こうやって考えるとrestart task の方が十分な再起動が出来るのが感覚的にわかると思うのですが、一番大きな違いは、「tell http restartはJVMの再起動を行わない」事です。
つまり、JVM関連の設定変更などは restart task httpコマンドでないと設定変更が反映されないことがあります。JVMに動作が依存しているXPages関連の設定なども同様です。
逆にHTTPが使用しているNotesのメモリーブロックなどでメモリーリークが懸念される場合などは、tell http restart で十分で、JVMの再起動を行わない分すばやく実行することが出来ます。

蛇足にはなりますが、6.x でrestart taskコマンドが使えるようになったときはずいぶんうれしかったことを覚えています。
 何らかの問題の回避策として、タスクの定期的な再起動などの案内が必要になることがありますが、HTTPタスク以外ではほとんど再起動を行うことが出来なかったため、AMgrや、DIIOPやサードパーティのアドインタスクなど各種タスクの再起動を案内するコマンドが無くて再起動の方法はプログラム文書で2分-5分ほど空けてtell <タスク名> quitとload <タスク名>コマンドを組み合わせるような事を提案したりずいぶん苦肉の策を講じる必要があって苦労していました。今は特に悩むことなくどのプラットフォームでもプログラム文書で実施することが出来るようになってよかったな、と思います。









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