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Domino のサービスによる起動/停止

Domino をWindows サーバーで動かしている際にOS起動後に特定ユーザーでログオンなどをしないような運用を考えると、どうしてもサービスでの起動・停止が必要になるのではないかと思います。

この際にどのような計画停止がよいか・・・・と言う話があると思うのですが、よく「終了時に強制終了してしまう」と言うお話があります。

別にDomino側で強制終了をしているわけではないのですが、サービスによる停止ではある程度時間がかかると強制終了してしまいます。

このタイムアウト時間はHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control にある WaitToKillServiceTimeout と言う値で制御されています。

私のテスト環境を見る限り、以下の値が入っています。(単位はmsです)

Windows 2003 : 190000
Windows 2000 : 20000
Windows XP : 20000

つまり、Windows 2000 Serverでのサービス停止は20秒以内にドミノが停止しなければ強制終了してしまうのです。これはちょっと厳しいですよね。Windows 2003では190秒に拡張されているようですが、少し終了に時間がかかるタスクが複数あったりするとこれも厳しいのではないかと思います。

一つはこの設定を変えてタイムアウト時間を延ばす、と言う考え方もあるのですがその場合には全てにサービス停止のタイムアウトが伸びてしまう事になるので場合によっては望ましくない結果になるかもしれないので、計画停止の場合は出来るだけサービス停止による終了の前に関連タスクを停止しておくとよいのではないかと思います。

たとえば以下のようなプログラム文書を作っておくのもいいのではないかと思います。

・ プログラム名 「nserver」
・ コマンドライン 「-c "< quitcommand.txt"」

# quitcommand.txt はプログラムディレクトリに置いて下さい。

quitcommand.txtの内容
tell event q
tell smtp q
tell router q
tell http q
tell sched q
等。。


実際このような運用をされている、と言うお話があったら管理者用コメントでもよいので色々フィードバックをもらえると私も勉強になるのでうれしいです。

連休中は更新をお休みさせていただきます

 いつも御訪問ありがとうございます。

どうも土日祝祭日はそれほどアクセスも無いようなので、6日まで更新はお休みさせていただきます。
7日からは通常通り更新しますので今後とも御訪問お願い致します。

Twitter

US だと Twitterの勢いってすごいですよね。
日本だと、ちゃんとした文章をポストするブログと言う形態で十分浸透しているのでさすがにUSほどの爆発的な広がりは無いのではないかと個人的に思っていますが、動向は興味あるな、と思っています。

僕もブログにちょっとつけてみていますが、興味ある方はフォローしてみてください。
ただ、ついこの間まで「2時間 ago」みたいな日本語だったりしたので、まだまだ日本で広く利用されていくには改良がいるのかな、と思います。

ちなみにやっていない人にTwitter のようなMicro Bloggingの話をすると、「意味が分からない」とよく言われます。正直分からなくも無いのですが、これもアクティブなユーザーを5人くらいフォローしてみると何となくこういう風に使うんだー、てことが分かってくるんじゃないかと思います。明確な文章を書くブログよりは相手の細かい近況とかつぶやきとかから相手の人柄とか状況を察していくような感じではないかな、て思います。

とはいえ、私のように友達が少ない人はフォローする人もいないと思うので、Notesの技術者の人には、Notesの技術情報がフォローできるTwitter 情報を紹介しようと思うので、是非フォローしてみてください。

 誰もフォローしなくても、Lotusの技術情報が見えるだけで面白いのではないかと思います。

Lotus Techinfo
一番Activeです。Wikiなどの更新情報を頻繁に更新しています。

Lotus Education
これは教育情報なのですが、日本のお客様にはあまり有用でないかもしれません。

Professor INI
Notes.ini に関する話をPostしていく予定なのですがあまりActiveでないのが残念です。

Lotus Tech Support
こちらもサポートのTwitterなのですが、あまりActiveではないようです。

IBM Design
Lotusに限ってないように思えるのですがDesignの哲学的な話も出てきて面白いです。
ただ、更新頻度には結構波があります。


 どれだけ理解しても、楽しいか楽しくないかは人によって違うと思いますが、何かのきっかけになればな、と思います。あと、Twitterは色々な連携ツールが出ているのでその辺もまた面白いのではないかと思います。

Lotus Technical Update Workshopセミナーでお話します

今日はお知らせです。
6月22日にノーツコンソーシアム主催のセミナーでお話しすることになりました。

第2回 Lotus Technical Update Workshopセミナーのご案内
「IBMのサポート担当者による、使えるLotus Notes/Domino問題判別手法解説」(仮題)
【概要】:現場での障害対策に役立つ手法を、IBMのサポート現場で活躍する担当者が解説致します。Lotus Notes Diagnostic Utilityなど、比較的使うのが簡単で有効な手法を中心に、チェックリストやお役立ち情報源などを含め、セルフサービスで問題解決をスピードアップするヒント満載です。


このブログでもLotus Notes Diagnostic Utility(LND)の話は取り上げましたが、LND を使ったNSD解析みたいなお話をしようと思っています。

質疑応答の時間もありますので興味のある方は是非お越しいただければ幸いです。


DLL Not Found = Server Not Found!?

今日は技術情報とは少しおもむきが違いますが、ブログにはいいんじゃないかと思うので自分の障害体験からのお話をしようと思います。

 読者の方では私よりもこの業界に長くおられる方もたくさんいると思いますし、色々な経験をされている方は多いのではないかと思います。
 その中であえて一番大変だった問題を挙げるとしたらどんな問題を挙げるでしょうか?
開発時にぶつかった致命的な製品の制限事項、複数の製品の隙間にはまって運用回避も出来ないほど身動きが取れなくなった問題、感情的なプレッシャー、政治やビジネスに関する厳しいプレッシャー下で厳しいデッドラインを突きつけられた場面、自分のスキルエリアではないのになぜか自分がやらないと終わらない話になっていた・・・・色々思い出す場面があるかもしれません。

 障害について「大変」と言うのは前述したとおり、色々な要素があるので、「大変だった」と一口に言っても簡単に比較する事は出来ませんが、技術的な点だけを考えると一番てこずった問題として私が真っ先に上がるのは以下の問題です。

Lotus Notes クライアントが Lotus Domino サーバーに接続できなくなる障害について

Notesの接続障害は非常に多くのお客様に迷惑をかけてしまった問題で、カスタマーサポートでも本当にたくさんのお客様からお叱りの言葉を受けました。

製品の難しい問題と言うと、どういう問題を想像するでしょうか。
再現しなかったり、デバッグしようと思うと問題が消えてしまう不確定性原理のような問題であったり、マルチスレッドの問題やRace Condition、メモリーオーバーライト、Third PartyやOSとの中間領域の問題・・・色々あると思います。

この問題ももちろんこういう要素はありました。
再現は長い間できなかったですし、Winsock 側のエラー原因を調べないといけないのに、NotesもWinsockも変えてないのにちょっとした操作で問題が消えたり、Notesの再起動をしても直らないし、OSの再起動ではお客様によって直ったり直らなかったりします。
ではシステムの問題か?と言うとNotesしか影響を受けないし、色々な症状を聞いても闇が深くなるだけでさっぱり分かりませんでした。

しかしながら、この問題で一番我々を悩ませたのは問題発生時にWinsock 側が、「Server Not Found」を返してくる事でした。 Winsock 曰く、ネットワークにつながらないのではなく、DNS サーバーに名前が見つからなかった、と。 つまり、「問題発生時には何か変なDNS Query が飛んでいるはずだ・・・」と思っていました。 だから始めは必死でパケットを採取しました。 つながらないときもNotesはDNS Query を投げているはずで、そのQueryでサーバー名が化けているとかそういう問題が起こっているに違いない!と思っていたのです。
 実際はNotesはDNS Queryどころかパケット一つ投げていませんでした。しかも他のアプリケーションは元気一杯にネットワーク上で自由にやりとりしていたのです。これは色々な人が巻き込まれても毎回、ネットワークの切り分けが必要とかパケットの取り方が悪い、と言う話になってしまってここで一番苦労しました。

ここから先の経緯は複雑なのでかいつまんで話しますが、最終的にこの問題の原因は Winsock側が必要なDLLを読み込めていないため、ライブラリ関数を呼び出せない状態になっており、「DLL Not Found」を返していたのでした。 でもこれに対する応答してWinsockは「Server Not Found」にエラー変換をして返すためにだまされてしまっていたのです。
 確かにネットワークAPI を呼ぶときにServer Not Foundはハンドルしていると思いますが、DLL NOT FOUND はハンドルしていない事が多いので考え方によってはこうするほうが親切なのかもしれません。

複雑な問題は調査が進むにしたがって、調査範囲を絞り込んでいこうとするので、始めの段階でミスリードしているといくら調べても原因にたどり着かなくなっています。正確なエラーメッセージって重要だな、とつくづく思いました。

Lotus Technical Update Workshop に参加された方へ

Lotus Technical Update も無事終えられて安心しました。
参加した方には興味のある情報が提供出来たでしょうか。

こういうお客様向けの資料などを作ってしゃべることもあまり作機会がなかったので、日常的にこういうことをしている営業の方には本当に頭が上がらないなあ・・・と思いました。

資料についてはdeveloperWorksで公開されるとのことですが、それまで私のセッションの資料についてはこちらに置いておきますのでブログの訪問者の方でセミナーのセッションに興味があった方は是非ご参考にして下さい。

一つだけLNDについて重要なことを言い忘れていたのですが・・・・ LND (Lotus Notes Diagnostic)を実行する際には、必ず解析するファイルをシングルバイトだけのファイルパスに置いてください。
デスクトップなどダブルバイトを含むパスを入れると解析に失敗しますのでよろしくお願いいたします。

dW ブログにて

 今日はちょっとNotes の話からは外れてしまうのですが、dWのブログで私のブログの紹介をして頂きました。

ソフトウェア・サポートWebサイト担当者のブログ より

Notesサポートのつぶやきとin4mix

一つ前のエントリではTwitterの方も紹介してもらっているようです。
ありがとうございます。


このブログを始めたときも色々情報を提供して頂いたり、大変お世話になったのでどんな内容で紹介して頂いたのか気になっていたのですが・・・

日本のサポートセンターのhnagasimさんのついったーのつぶやきもご紹介しましたが、今日は、Notesサポートのつぶやき というブログをご紹介します。とても人気があるようです。 Notes/Dominoご利用のお客様、ぜひご覧ください。

また、Informix関連のブログもあるのですよ。in4mix blog こちらのブログでも紹介がありますが、Informixテクニカル・サポートのページがリニューアルされました。FAQも更新されております!

なぜか、上記いずれのブログもネコがトップページにいます。。。


確かにどっちも猫がいますね。。。。
なぜだろう・・・
でもin4mix blogもちょっと親しみを覚えました。

# このブログの場合はデザイン変える日に犬好きの友達と飲んでいたので「猫の方が好きだなあ・・・」とか話しているうちにこのデザインになったのですが。。。

今週はブログの更新をお休みします

 そんな注目のブロガーでもないだろう、と言われてしまいそうですが、今週はブログの更新をお休みさせていただきます。

来週からまたよろしくお願いします。

サポート用語

 最近英語のサポートハンドブックなどを読んでいたのですが、色々と使われるサポート用語について解説しているページがあることに気がつきました。

Acronyms, abbreviations and terms

日本語のサイトはここになります。ただ中身はだいぶ違うみたいですので、今日は英語のSupport Termsのサイトを中心にお話します。

英語のSupport Termsを見ていると、どうしてこのような用語が選ばれたのか分からないのですが、Lotusの用語なども説明されていて面白いですね。
今日はここに出てくるサポート用語の話をしてみようと思います。
ロータスカスタマーサポートでは他のIBM製品でサポートを利用されている方が戸惑うことがないように、技術用語でない、三文字略語のような用語は使わないようにしています。ただ技術情報を見ているうちに目にすることもあるので興味がある方は是非おおまかに知っておくとよいのではないかと思います。

SPR
すでに知っている方も多いと思うのですが、Lotus Notes/Domino に関する英語の技術情報などを見ているとSPRという言葉をよく見ると思います。
これが何となく障害報告用の番号であることは知っている方も多いと思いますが何の略かはご存知でしょうか。
こんな感じで説明されています。

SPR:
Software Problem Report. a record in the Lotus software problem reporting system that is used to track an identified software problem -- similar to IBM's APAR, however an SPR may also be used within the incident tracking database to classify an incident's status.


たとえばSPRであれば、カスタマーサポートでは「問題報告番号」と言う表現を使うようにしています。
 以前にこれは「障害報告番号」と呼んでいたのですが、元の英語が「Problem」である点や機能拡張要求(Enhancement Request)でもSPR番号が振られることもあるのでこのように呼ぶことになっています。
 
 
PMR
問い合わせ用の番号の事をIBM製品では「問題番号」と呼びますが、これは英語ではPMRと呼ばれます。
ここもSupport Termsのページを引用してみます。

PMR:
Problem Management Record. A record of the activities performed during the course of resolving a customer reported problem. Customers with access to IBMLink can view their PMRs.

ロータス製品ではこれはインシデント番号と呼びます。PMR番号とはちょっと違った番号を使用していますが意味はほぼ同じと思って頂いて構いません。


APAR
 IBM製品に通じている方の場合、SPRと言うよりAPARと言われた方がピンと来る方は多いかもしれません。
私も実は何の略か忘れていたのですがここでも説明されています。

APAR:
Authorized Program Analysis Report. A formal report to IBM development, of a problem caused by a suspected defect in a current unaltered release of an IBM program. An APAR may also be used by development to document new function being delivered in the maintenance stream


Notes/Domino ではSPRとAPARを共通化出来ないか、と言う事も検討されています。単純に用語やインフラを統一させる、と言うだけでなく、SPR情報をAPARと言う仕組みを通じて今までより公開できるようにしよう、と言う狙いが大きいのですがこういうこともどんどん実現できるといいな、と思います。


サポート用語と言うのは根強く製品固有の文化が現れるので、用語が統一される、と言うのは単純に言葉以上の意味合いを持つ事が多いのではないかと思います。
Notes/Domino については、IBM製品共通のインフラに統一して欲しい、と言う声もあれば他のIBMソフトウェアを使ってない方の場合には突然インフラを一緒にされても使いづらいし分かりづらい、と言う声もありどのようにしていくのがIBMとして統合された形で情報発信を行うことが出来、かつ既存のお客様への影響を最小化できる選択なのか、と言うのは難しい課題の一つです。
まだまだたくさんの課題が残っていると思っていますが、今後ともよろしくお願い致します。

10月6日追記:
 横濱さんのコメントにもありますとおり、日本語のSupport 用語のページは以下のサイトを翻訳したものであったようです。情報ありがとうございました。

Glossary of support terms

Lotus Notes/Domino 20周年アニバーサリー・イベント (10月23日)

Lotus Notes/Dominoは今年で誕生20周年だそうです。皆様はご存知だったでしょうか。

10月23日(金)にLotus Notes/Domino20周年アニバーサリー・イベント がノーツコンソーシアムの協賛で開催されることになりました。
Lotus Notes/Domino 20th Anniversary and BEYOND

1989年と言うと周辺テクノロジーはどんなだったでしょうか?
みなさんが初めてLotus Notes/Dominoに触れたのは何年前だったでしょうか?
 最近触り始めた人、本当に黎明期に触れていた人、それぞれ製品への思いがあるのではないかと思いますが、20年ソフトウェアとして生き残ってきたことはノーツ技術者として誇りにしていいのではないかと思っています。

まだイベントの詳細は書かれていませんが、Notesについて考える場でありたい、と言う企画になりそうですね。やはりノーツ技術者としては歩んできた20年よりもこれからの5年間についてもっと真剣に考えたいと思いますしいいのではないかと思います。


20歳になった Lotus Notes/Domino を記念して、アニバーサリー・イベントを開催いたします。

* 見守り、支えてくださったエンドユーザー様、ビジネス・パートナー様へのお礼の場として、いままでの Lotus Notes/Domino の歩みを確認させてください
* そして「20歳になったLotus Notesの今後をどう考えるか」、一緒に検討するスタート地点とさせてください

さらにイベントとあわせて、コメント募集などの企画を予定しています。



尚、告知ページよりNotesについてのコメントなどを募集しております。
どうぞどなたも遠慮なくメッセージをお送りいただければと思います。