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Notes 9 Basic 版の Sametime クライアントのUI が英語になってしまう

IBM Notes 9.0、9.0.1(FP1) Basic 版の日本語版で、 Sametime のチャットウィンドウやコンタクトリストで日本語が表示されない(全て英語で表示される)問題が報告されています。問題報告番号は HKOA9CAF82です。

本来はクライアントのインターフェイスの言語設定に連動しますが、これらのバージョンを使用している場合、インターフェイスの言語を日本語に設定しても、Sametime クライアントの部分だけは英語のままです。
チャットで使用できる文字に影響はありません。
Notes Standard 版の Sametime クライアントでは、問題なく指定した言語が表示されます。

Notes 8.0.x や 8.5.x では起きない問題であり、クライアントをアップグレードしたら日本語が表示されなくなった!という事態が予想される問題なのですが、修正は次のメンテナンスリリース(9.0.2)となる可能性が高く、現状では設定で問題を回避することが出来ません。

大変心苦しい状況ですが、日本語を表示させるには Notes Standard 版をご使用下さいというのが今お伝えできる回避策です。

サポートのご契約をお持ちのお客様で、現行のバージョンに対する修正が必要な場合は、お手数ですがサポートにお問い合わせいただけますようお願いいたします。

アプリケーションごとに、文書はひとつのタブにまとめる

IBM Notes スタンダード版(以下 Notes と記載)を使用すると開いている Notes アプリケーションや文書がどんどん多くなりタブは右側にすぐにあふれてしまいます。これでは容易に切り替えられるタブの個数は非常に少なくなってしまい、生産性があまり上がりません。

しかし、設定によってタブを Notes アプリケーションごとにまとめることができます。この状態ですとタブの状態から切り替えられる Notes アプリケーションや文書の数が数倍に増えます。また例えば、メール作成時に他のメールを参照するために文書を切り替えるようなことが容易にできるようになり、生産性が非常に上がります。
tab.jpg

このような状態にするには Notes より [ファイル] - [設定] メニューの [ウィンドウとテーマ] - [ウィンドウの管理] より、「アプリケーションごとに、文書はひとつのタブにまとめる」を選択するとタブの動作が変わるようになります。
tab2.jpg

この機能は Notes の以前のバージョンからあるので下記 URL にも Notes 8 での動作で記載されています。

Lotus 小ワザ集: 第90回 開いた文書の表示を関連するタブにまとめる
http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/ldd_tips/nd8_10.html


IBM Notes Standard 版クライアントが起動しない場合

昨日まで普通に使えていたのに、突然 IBM Notes クライアント Standard 版が起動しなくなった場合にどう対応すべきでしょうか。

1. Basic 版で起動してみる
まず、Notes クライアントの問題なのか、それとも Standard 版固有の問題なのかを確認するため、Basic 版として起動させてみてください。

Standard 版をインストールした Notes クライアントを Basic 版として起動させるのには、notes.exe のショートカットを作成し、コマンドラインに -sa もしくは -basic スイッチを追加します。

C:\IBM\Notes\notes.exe -sa
C:\IBM\Notes\notes.exe -basic

どちらのショートカットからでも Basic 版で起動します。もしくは、nlnotes.exe を直接起動させるかたちでも Basic 版で起動します。

Basic 版でも起動しない場合は、Notes クライアントの問題です。Cache.NDK、bookmark.nsf のキャッシュを一旦別の場所に退避させて起動を確認してください。或いは、notes.ini に何か設定を追加していないか等を確認してください。

Basic 版では起動した場合は、Standard 版固有の問題です。

2. Standard 版の設定やキャッシュやクリアする
Standard 版の設定やキャッシュは、data ディレクトリの下にある workspace ディレクトリ内に保存されています。
突然起動しなくなった場合は、前回の終了時に正しく書き込まれていなかった等のキャッシュの問題であることがほとんどであり、再作成することで解消します。

workspace ディレクトリのバックアップを別の場所に取得した上で下記を実行してください。

コマンドプロンプトから Notes のプログラムディレクトリへ移動し、以下のコマンドを実行すると設定だけをリセットした上で起動することができます。

notes -RPARAMS -resetconfig

以下のコマンドでは、キャッシュをリセットした上で起動することができます。

notes -RPARAMS -clean

それでも起動しない場合は、workspace ディレクトリをディレクトリごと削除した上で起動してください。


※サポートへお問い合わせいただく際のログ収集
Standard 版の問題でサポートへお問い合わせいただく際は、workspace\logs ディレクトリ内のログファイルの取得を依頼させていただくので、お問い合わせ前に予め取得しておいてください。

Standard 版には、データ収集ツールも同梱しており、これを実行するだけでログファイルをまとめて zip ファイル化することもできます。

<データ収集方法>
1. コマンドプロンプトを起動する
2. Notes クライアントのプログラムディレクトリの下にある「framework\rcp」ディレクトリに移動する
コマンド例
>cd C:\IBM\Notes\framework\rcp

3. "startcollector" を実行する
コマンド
startcollector

4. Notes\Data\workspace\autopd ディレクトリに作成された zip ファイルを取得する

カレンダーに、Googleカレンダーを追加できなくなった

Notes のカレンダーオーバーレイ機能を使い、Googleカレンダーを追加しようとしたところ、「Googleカレンダーの非公開フィードを使用するにはカレンダーユーザーである必要があります」というメッセージが表示されてしまいます。

google_201412041647246ff.jpg

2014年11月17日に、Google側でGoogleカレンダーの古いAPIが使用できなくなった為に、このような事象が発生しています。
http://googleappsupdates.blogspot.jp/2014/10/deprecated-google-calendar-apis-v1-v2.html

以下の方法でご対応ください。

回避策:
1. Google から、Google カレンダーを開きます。
2. カレンダー名の横の矢印ボタンをクリックし、メニューからカレンダー設定をクリックします。
3. 非公開 URL セクションから、iCal を選択します。
4. URL をコピーします。
5. Notes クライアントでカレンダーの追加から iCalendar フィードを選択します。非公開カレンダーを選択し、Google からコピーした URL を貼り付け、ラベル、ユーザー名、パスワードを入力します。

ビジネスカードの表示が更新されない

Notes Standard 上では IBM Sametime や IBM Connections と連動しユーザーの部署名や会社名、電話番号などの連絡先、顔写真といったものをビジネスカードに表示させることが可能です。

ビジネスカードに表示させる内容は Sametime サーバーが使用する Domino ディレクトリ、または LDAP ディレクトリ、あるいは IBM Connections の Profiles に登録した内容などを設定することが出来ます。

ビジネスカードをお使いの環境で、参照元のディレクトリで部署名や電話番号を変更したのに新しいものが表示されない、新しい顔写真を登録したのに一向に表示されないといったビジネスカードの問題は、サポートにもお問い合わせいただくことが多い問題ですが、原因がサーバー側の設定や情報の登録方法にある場合もあれば、クライアント側にある場合もあります。

そもそもビジネスカードの情報は、クライアント側で表示させる度にサーバー側の情報を参照しているわけではなく、一度表示したビジネスカードの情報は一定期間クライアント側にキャッシュされ、キャッシュデータを表示しています。デフォルトの設定ではキャッシュは24時間保持されます。(過去のバージョンでは1週間保持しています)

そんなわけで、登録を変更したからといって即時にビジネスカードの表示が更新されないことは誤った動作ではありません。

しかしながら、今すぐ更新させたい、あるいは数日経っても一向に更新されないという場合に、クライアント側で試していただける更新方法をご紹介します。

1. 手動で更新する方法
ビジネスカードを更新したいユーザーの名前を選択し右クリックのメニューから「ユーザー情報の更新」を選択してください。
「ユーザー情報の更新」を実行するとキャッシュの有無に関係なくサーバーに情報をリクエストします。

この方法でも表示が更新されない場合、ローカルのキャッシュに何らかの問題があり正常に更新できていない可能性が考えられますので、キャッシュを削除してみるという方法があります。

2. キャッシュの削除
ビジネスカードの情報はデフォルトのインストールパスでは以下にキャッシュされています。

Data\workspace\.metadata\.plugins\com.ibm.rcp.bizcard\Cache
Data\workspace\.metadata\.plugins\com.ibm.collaboration.realtime.people.impl\PersonCache


Notes を終了した状態で"\com.ibm.rcp.bizcard\Cache"以下に作成されているファイルすべてを削除、"\com.ibm.collaboration.realtime.people.impl\PersonCache"以下に作成されている"stXXXXXXXX"というフォルダすべてを削除した上で、Notes を再起動、Sametime にログインしてビジネスカードの表示を確認してみてください。

上記の".plugins"以下には似たような名前のフォルダが多数配置されています。他のフォルダや、他のフォルダ内のファイルを削除してしまうといったことがないよう十分お気をつけください。
一応、自分で責任が取れる範囲のクライアント環境で行う、ということでお願いいたします。

Windows 10 のサポートについて

Windows 10 のサポートに関して Technote が公開されました。

IBM Notes 9.0.1 Fix Pack 4 クライアントからサポートされています。iNotes と Notes Browser Plug-in については、Notes 9.0.1 FP5 以降でのサポートが計画されています。

Supportability Q&A about Notes and Windows 10
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21963922

IBM Notes 9.0.1 Fix Pack 5 Interim Fix 1 がリリースされました

下記の問題が見つかった Windows 環境用の Notes 9.0.1 FP5 Standard 版 に対して修正が FP5IF1 としてリリースされました。

IBM Notes 9.0.1 FP5 Standard 版の公開中止

こちらからダウンロードしてください。

Interim Fixes & JVM patches for 9.0.1.x versions of IBM Notes, Domino, iNotes & Notes Browser Plug-in
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21657963

Windows 10 Creators Update 適用後、Notes/Domino Designer 使用中に OS がクラッシュする

Windows 10 Creators Update 適用後、Notes クライアントや Domino Designer 使用中に OS がクラッシュしてしまうなどの問題が報告されています。

- Domino Designer で Xpages を編集中に OS がクラッシュ(ブルースクリーンになる)する
- Notes クライアントで Welcome ページをスクロールすると OS がクラッシュ(ブルースクリーンになる)する
- Notes クライアント使用中に Notes がクラッシュする

問題の原因については調査中です。
取り急ぎ問題がいくつか報告されていることをお知らせします。

Windows 10 Creators Update は、適用後10日以内であれば元に戻すことができるようなので、戻せる方は早急に戻してください。

Update
Creators Update 環境の問題はこちらにまとめられました。
Known issues with running Notes or Domino Designer clients on Windows 10 with the Creators Update installed
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg22002412


Windows Creators Update の最新モジュール KB4020102 にて解消したという報告がありますので、こちらもご確認ください。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4020102/windows-10-update-kb4020102

Windows 10 Creators Update 環境の問題について

Windows 10 Creators Update 環境の問題はこちらにまとめられました。
Known issues with running Notes or Domino Designer clients on Windows 10 with the Creators Update installed
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg22002412


Windows Creators Update の更新プログラム KB4022716 (OS Build 15063.447) にて解消したという報告がありますので、こちらをご確認ください。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4022716/windows-10-update-kb4022716

IF2 用日本語パッチを Notes 9.0.1 FP10 IF3 環境に適用する回避策

各 IF ごとに新しい日本語更新モジュールがリリースされる予定でしたが、諸般の事情により IF3 用日本語更新モジュールのリリースが遅れております。
先日の証明書問題が修正された IF3 を早急に利用されたい方もいらっしゃると思うので、以下の方法で IF2 用日本語パッチを適用してください。

0. Notes 9.0.1 FP10 IF3 を導入します。
1. Notes クライアントのプログラムディレクトリにある fix.ini 内の一行を以下のように編集します。
[変更前]
Version=FP10 SHF81
[変更後]
Version=FP10 SHF68
2. notes901FP10IF2_JapaneseUserInterface_Win.exe を実行し、IF2 用日本語パッチを適用します。


※注意※
あくまでも回避策である点をご理解ください。