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8.5.1 FP5 が出ました

 8.5.1 FP5 が出ました。おそらく8.5.2 も出ているので、8.5.1 のFPでは最後になるのではないかと思います。

Lotus Notes/Domino 8.5.1 Fix Pack 5 Release Notice October 19, 2010
Download options for Notes/Domino 8.5.1 Fix Packs

クライアント・サーバー共に出ておりますので、もししばらく8.5.2に上げる予定が無い方は一度適用を検討して頂ければと思います。

LotusLive Notes を使ってみる (LotusLive Notes Web編)

8.5.2のリリースはよくLotusLive Notesと関連付けて話題に出ることが多いのですが、どんな感じなんだろう?と気になる方も多いのではないでしょうか。

LotusLive Notes

今日はそんな人にもイメージが涌くようにLotusLive Notesの話を少しずつ説明していこうかな、と思います。
いきなりLotusLive Notesの話をすると、LotusLive としての姿が見えにくくなってしまうので、始めにLotusLive Notes Webの話から入りたいと思います。

LotusLive Notes Web はいわゆる、Lotus iNotes のことなのですが、LotusLive iNotesと言うのが別の製品ですでに存在しているのでLotusLiveではLotusLive Notes Webと呼ばれます。ちょっとこれは紛らわしいですね。

一番初めにログインすると以下のような画面になり、Notes クライアントを使用するか、Webブラウザベースでアクセスするかを聞かれます。これは優先アクセスを選ぶだけですのであとからどちらを選ぶこともできます。
(以下、画面はすべてクリックすると拡大します)

セットアップ画面

ここではLotus Live Notes Webを優先メールにしてみます。
以下のような画面が表示されます。

セットアップ後の画面

ここでクリックしてメールを開きます。これがLotusLive用のLotus iNotesの画面です。
少しグレー基調になっているみたいですね。

メールの画面


黒いバーはLotusLive全体のナビゲーションバーになるため、Lotus iNotesでは上のナビゲータについていたモードの切り替え(フルモード⇔ライトモード)などはアクションバーの上部に移動しています。アイコンなども比較的シンプルになっています。(フォルダアイコンなども無くなっています)

次にプリファレンスを見てみましょう。

プリファレンス

LotusLive Notes では25GBのストレージを提供する代わりにアーカイブがサポートされていないため、アーカイブやオフラインに関するメニューが消えているのが分かると思います。

次にカレンダーを見てみましょう。ここではサイドバーを有効にしてみました。
これは、Lotus iNotesと同様に、カレンダーでもメールでもサイドバーは表示したままにすることが出来ます。

カレンダーの画面

「アプリケーション」メニューからはNotesBookだけでもなく、LotusLive Meeting なども使用することが出来ます。

その他のアプリケーション

(インスタントメッセージングなどもありますが、これはSametimeクライアントやNotesクライアントからアクセスすることを想定しています)


と言うわけで、LotusLiveからLotusLive Notes Webを使う場合は非常に透過的であることが分かってもらえたのではないかと思います。

実環境では既存の認証者IDとの共存やSignle Sign Onなど多くの考慮事項が出てきますが、以下の資料にはよくまとまっておりますので、是非一度ご一読ください。

LotusLive Notes の デプロイ、管理、および使用 (PDFファイル)


LotusLive Notes を使ってみる (LotusLive Notes 編)

さて、LotusLive Notesの記事を書いてみましたが、Notesクライアントを使うとどのような感じになるのでしょうか?
意外と忙しくてLotusLive Notesの記事を書こうと思ってからずいぶん時間が空いてしまいました。
LotusLive Notesはオンプレミス連携とか本格的な話を書こうかと思ったのですがまずはややこしい話を読むのも疲れると思うので、どのようにLotusLive上でNotesを使うことになるのかイメージできるようにセットアップの部分を紹介しようと思います。

LotusLive Notesでは、8.5.1 FP5または8.5.2以降のNotesクライアントを導入しているのが前提で、LotusLiveから特に導入のための仕組みを持っているわけではありません。既存のLotus Notesクライアントを導入している場合にどのようにLotusLiveのメールを使うようになるのか見てみましょう。(画面はすべてクリックすると拡大します)

始めにメールの選択画面では、LotusLive Notes Webではなく、以下のようにクライアントを選択します。
Lotus Live Notes 1

ここでダウンロード画面になります。ここではconfig.nsfと言うNSFファイルをダウンロードすることになります。
LotusLive Notes 2

ダウンロードをクリックすると使用許諾の画面になるのでそのまま進みます。
Lotus Live Notes 3

ここがダウンロード画面です。
Lotus Live Notes (download)

ダウンロードが完了したら、クライアントからダウンロードしたconfig.nsfを開きます。
以下のように「LotusLive Notesへの参加」と表示されます。
LotusLive Notes 設定DB

開くとECLの許可が表示されますがこれは署名を受け入れてください。
LotusLive Notes 署名

ここでロケーション文書の作成画面が出てきます。
パスワードなどはLotusLiveと同じになります。メールファイルのロケーションなども表示されますが勝手に作成されるので特に考える必要はありません。
LotusLive Notes ロケーション文書作成

ここまで終わるとロケーション文書の設定が終わるのでメールデータベースが開けるようになります。
なんかこれだけだと全く中身が分からないよ、と思ってしまうかもしれませんが、少しずつ細かい話や連携の話も触れていきたいと思います。

以下の記事も参考にしてください!

プレスリリース
プレスリリース: 企業向け高機能メール環境を提供する新サービス「LotusLive Notes」

メディアの記事
「Notesにはできないことを」――「LotusLive Notes」はグループウェアSaaSの決定版となるか? (ITMedia)

日本IBMがグループウエアSaaS「LotusLive Notes」提供、ブラウザーとクライアントに対応 (ITPro)
IBM、Notesのメール機能をほぼすべてクラウド上で使えるサービスを発表 (マイコミジャーナル)

ブログ記事
Notesクライアント版LotusLive「LotusLive Notes」、、、ってクラウドとは呼べないんじゃない?確かに便利だけど。(けんじろう と コラボろう!)
えっ、聞いてないよそんな機能。LotusLive Notesにあるの? (カモシーのLotus徒然草)

8.5.2 各種記事

8.5.2がリリースされて各種記事も出揃ってきたのでここでまとめてみました。


Lotus Notes And Domino Wiki
What's new in Notes and iNotes 8.5.2 - presentation
NSD changes in Notes/Domino 8.5.2
Calendar improvements in IBM Lotus Notes and Domino 8.5.2
Introducing the new IBM Lotus iNotes 8.5.2 message forms
Managed Replicas Explained
Technical Resources for Lotus Notes, Domino and iNotes 8.5.2

Lotus Notes and Domino Application Development wiki
Spotlight on design & usability enhancements introduced in Domino Designer 8.5.2
What's New in 852 for XPages
CKEditor in XPages in Notes/Domino 8.5.2

その他
Lotus Notes/Domino 8.5.2 Maintenance Release - "Top 20" Fix List
Directory assistant templage changes in 8.5.2日本語の情報もご参照下さい)


個人的には以下で発行されたPreview Guideが興味深いな、と思います。
Administrators: Previewing Lotus Notes 8.5.2 for your users

英語のみですが、エンドユーザー向けに新しい機能などをガイドした資料となっています。
日本語にする場合には ODT ファイル(Symphony やOpenOfficeで使用されるDocumentのファイル形式です)も添付されているのでこれで編集する事も出来ます。
せっかくなので時間があったら翻訳して日本語版もWikiに追加しておこうかな、と思います。

Lotus Notes/Domino 8.5.2 FP1 がリリースされました

Lotus Notes/Domino 8.5.2 FP1 が出ました。

Download options for Notes/Domino 8.5.2 Fix Packs

Lotus Notes/Domino 8.5.2 Fix Pack 1 Release Notice

クライアント側もいくつか気になる問題が修正されました。
スタンダード版で開くごとにビューペインが小さくなる問題は私もヒットしていたのでちょっとうれしいです。

SPR# TSOA73EKNE - Fixed an issue that caused the Universal Toolbar to disappear after the Notes Client is upgraded/installed. (Technote #1407576)
+SPR# OIHZ893RHK - Fixed a problem when using @Command(EditProfile) or the NotesUIWorkspaceEditProfile method in a button. When a Notes basic user clicked on the button, nothing happened. This regression was introduced in 8.5.2.
+SPR# PCHE89APJV - Fixed a problem where the view pane shrunk after multiple opens. This regression was introduced in 8.5.2

サーバー側の問題は選ぶのは難しいのですがちょっと気になったものをリストしておきます。

SPR# ASHH82S63C - Generic problem with full text searching for a single DBCS character using any Domino Unix 64-bit version. Searching any one DBCS character always fails to produce results expected for Unix 64-bit Domino.
+SPR# LMIL88Q62X - Defensive fix for SMTP CPU Spike on malformed delivery failures. This will fix an overall system slowdown due to consuming the CPU. This regression was introduced in 8.5.2. (Technote #1455450)
SPR# NORK88VQ6P - Prior to this fix, the mime parser caused the smtp server to hang when processing some incomplete mime messages.

8.5.2をご利用のお客様は是非適用をご検討ください。

LotusLive Symphony - Lotusphere より

Lotusphere では色々な発表がされていましたが、中でもLotusLive Symphonyは面白いなあ、と思いました。
ただDemoを見るだけでは面白くないので使ってみましょう。

まずTechnical Preview で試してみるにはLotusLiveのアカウントが必要です。
持っていない方はこちらのガイドを参考にトライアルアカウントを入手してみてください。

以下のように"Launch"ボタンから開始する事が出来ます。
LotusLive Symphony Technical Preview
Tech Previewのページ

ファイルからメニューを見てみると以下のように新規作成ではDocumentとSpreadsheetだけがサポートされているのが分かります。したがって、*.doc、*.xls、*.odt、*.ods、*.docx、*.xlsx などがサポートされます

メニューの表示

サポートされているフォーマットのファイルを開くと以下のようにEditやViewボタンが表示されます。
ファイル画面

「View」だと別ウインドウでページが開くだけであまり面白くないので、ここではEditを使ってみます。
このときに*.docのようなMS Office形式のファイルだと新たに*.odtファイルが生成されます。


いくつか機能を見てみましょう。

1. テーブルの作成
メニューから[Table]-[Create]で作れますが、以下のように赤枠を押す事で推奨スタイルをどんどん適用する事が出来ます。
テーブルのスタイル

2. コメントの挿入
オンラインの編集は同時に複数人の人がオンライン上で編集する事を想定してそのような機能を強化しています。
コメントを文書に挿入する場合、挿入したい箇所で右クリックをして「Insert Comment」をすると以下のようにコメントが任意の箇所に挿入できるようになります。

コメントの挿入

3. セクションのアサイン
文書のコメント挿入に加えて以下のようなセクションのアサインの機能があります。
これは文書を分担して作業する際に特定の人に編集を任せるのに使用します。

アサインするセクションを選択し、右クリックで[Task]-[Assign Section]を選びます。
セクションのアサイン
(アサインするユーザーはあらかじめ編集権限を与えておく必要があります)

ここでアサインされたユーザーには以下のような表示になります。ここで自分に割り当てられた部分を編集できます。ちなみにアサインされたユーザーはActivityとしても表示されるようになります。

アサインされたセクション


このように単純にWebでインストール無しに使えるEditor、とするのではなくて並行して編集するための機能を強化しているのは興味深いですね。


スプレッドシートも試してみたのですが、ちょっと操作感がまだまだなので今の時点ではViewer+最低限の編集を行うにとどまるのでは?と言う感じでした。

Lotusphereでどんな発表が出るのかまだまだ楽しみですね。





8.5.3 Preview - メールのフォントが指定できるようになりました

Lotus Notes/Domino 8.5.3 のリリースも近づいてきました。
正確な日程はまだ決まっていませんが、ここを見る限り今の時点で6月の終わりくらいには出る予定なのではないかと思います。

まだあまり細かい部分は見ていないのですが、一つ使ってていいな、と思ったのはやっとスタンダード版で未既読の色とフォントがユーザーで設定できるようになったことです。
以下がここを指定するプリファレンスの画面です。フォントサイズは最小で8ptまで指定できるようになり、未読、既読の色や太字にするかしないかなどもユーザーで指定できるようになりました。

メールのフォント

個人的には黒太字が未読になることだけでなくて、既読をグレーにする、というのがどうしても我慢できなかったのと、フォントが小さく出来なかったのが不満だったのですがやっとこれがユーザーで指定できるようになりました。

これでだいぶメールの画面も見やすくなったな、と思います。
是非楽しみにしていてください。


8.5.3 Preview - 送信者/件名による検索

今回も引き続き8.5.3新機能を紹介したいと思います。

メールを見た時に「あの人から来た何通か前のメールでこの話あったんだけど・・・」とか「このメールスレッドが結構昔だったけど前に来たやつはどれだったっけ?」とか思うときって件名や送信者で検索することって結構多いんじゃないかと思います。

もちろん送信者や件名でソートしなおして検索してもいいのですが、8.5.3ではこのような操作が右クリックから行えるようになっています。実際に動きを見てみましょう。

受信メールを右クリックして「Search」を洗濯すると以下のように表示されます
送信者と件名で検索が出来ます。
受信者の検索


送信済みビューの場合受信者と件名で検索するメニューが表示されます
右クリックでの検索

この仕組みは検索ボックスを見ると分かるのですが、全文検索を使用して以下のような構文の検索が自動的に行われます。

([SendTo] CONTAINS ("CN=Hirotaka Nagashima/OU=XXX/O=YYY" OR "Hirotaka Nagashima" OR "Nagashima Hirotaka" OR "xxxx@yy.ibm.com" OR "HNAGASHI" OR "0"))

NotesIDだと上記のように色々なバリエーションを含めて検索します。
なぜだかよく分からないのですが全文検索を消してもローカルだと検索が出来ていました。
サーバー上だと8.5.3サーバーじゃないので全文検索を消すと検索できませんでした。
(全文検索が無い時に動作するには8.5.3サーバーが必要なようなのですが、ちょっと853サーバー上で確認できていません)

基本的には、8.5.3 のスタンダードクライアントを使用していれば、テンプレートを上げなくても使えるようになるはずですので是非楽しみにしていてください。

Quota の送信不可状態をすぐに解除したい

 メールを書いている途中に重たいメールが来て、自分の会心のメールが保存に失敗・・・ことはよくあると思います。多くの場合メールの送信は完了しているので保存できないだけ・・・て思って諦めればいいのですがやはり自分の送信メールは保管したいし、メールについて重たい添付ファイルをあわてて削除しても反映されないしで結構困ってしまうことって多いと思います。
個人的には保存できないなら送信も失敗して欲しい、て思うのですがなかなかそうもいかないようで・・・

Quotaの値は文書を削除しても、Notes.iniに一時的に保存されているため、データベースを開きなおすまで反映されません。それは今書いた文書を破棄しないといけなくなるので、メモ帳で保存してDBを開きなおしてもいいのですが、私は以下のような簡単なアクション(エージェント)を作っています。


Refresh Quota INI
Sub Initialize
Dim ses As New NotesSession
Dim myname As New NotesName(ses.UserName)
cname = myname.Common
Call ses.SetEnvironmentVar("LastMailDbSizeCheckTime","",True)
Call ses.SetEnvironmentVar("LastMailDbSizeCheckHomeServer","",True)
Call ses.SetEnvironmentVar( cname & "_LastMailDbSize","",True)
Call ses.SetEnvironmentVar( cname & "_LastMailDbWarningQuota","",True)
Call ses.SetEnvironmentVar(cname & "_LastMailDbMaxQuota","",True)
Call ses.SetEnvironmentVar("CHECK_QUOTA_ON_MAIL_CREATE","",True)
Call ses.SetEnvironmentVar("$Reactivate_Mail_Quota","",True)
Call ses.SetEnvironmentVar("CheckQuotaWhenLessThan80","",True)
Call ses.SetEnvironmentVar("CheckQuotaWhenLessThan90","",True)
Call ses.SetEnvironmentVar("CheckQuotaWhenLessThan100","",True)
Print "Quota 関連の Notes.ini パラメータを削除しました"
End Sub


処理自体は、Notes.iniからQuota関連のNotes.iniパラメータを削除して強制的に再計算させるようにしています。
こうすると文書や添付ファイルを削除した状態のDBサイズで評価されるようにします。
いつもは手でこの操作をしていたのですが、何度もこういう場面に遭遇したのでエージェントを作ってしまいました。

ローカルレプリカやアーカイブで適切にDBサイズを管理している人はこのような問題に遭遇しないのかもしれないのですが、是非同じような問題で困っている人は一度使ってみてください。

Quotaに関しては以下の記事も参考になると思いますので一度ご参照ください
developerWorks: IBM Lotus Notes V8 client: Using the Enhanced Quota feature

# Quotaの動作は各バージョン毎に大きく機能が拡張されており、本稿は8.0.x以降の動作を想定して記事を書いています。R5-R7をご利用の読者の方では動きが記事と違ったり使われていないNotes.iniなどがあったりすると思いますが、その点についてはあらかじめご了承頂けますようお願いいたします。



XPages 技術者コミュニティが出来ました

このたびXPages技術者コミュニティが作られました。
もちろんパートナー様でも、お客様でもIBM社員でもどなたでも入ることが出来ます。

XPages 技術者コミュニティ
http://XPag.es/?XPagesJapan


以下のようなことを目指しているとのことでした。
・ XPagesの情報集約 (XPagesを調べる際の窓口のような役割)
・ XPagesに関するちょっとしたトピックで様々なメンバーと気軽に交流&情報交換
・ ソリューション、サンプルアプリケーションなどパートナー様を含めたビジネスチャンスの拡大
・ 社員、パートナー様、お客様全体のスキルアップ
・ XPages認知度の向上

XPagesはプロモーションを積極的に行っていることもあり、技術資料なども多く出てきたので入り口となる部分は欲しいな、と思っていたのですがそれに加えてコミュニティのような場が出来るのはいいことなんじゃないかな、と思っています。

今後も楽しみにしています。