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developerWorks のAVPの記事がすごい

みなさんは、アクセラレイテッド・バリュー・プログラム(Accelerated Value Program - AVP) と言うのを聞いたことがあるでしょうか。ラ行が多くて舌噛みそうな呼称ですが、以前はプレミアムサポートと呼ばれていたものです。

「プレミアム」と言うとお金にゆとりのある人が利用する上位サポート、と言うサービスに聞こえてしまうのでこのプログラムを通じて、IBMソフトウェアを積極的に活用して頂き、「ITシステムの価値を向上させ、運用コスト削減を支援する」サービスなのでこの部分をプログラムの呼称からも明確に伝わるようにしよう、と言う意識の元に名前を変えたと聞いています。 (間違っていたらどうぞコメントでも訂正お願いします。)

なのですが、ここ2ヶ月でこのAVPの様々な運用ノウハウがdeveloperWorks で記事としてたくさん公開されてきています。AVPのことを知らないと[AVP]って何かの製品の事かと思って見逃していた方もいるかもしれません。

developerWorks のAVP特集の一覧
1. [AVP] 事例から知る Lotus Domino コーポレート・マス・メーリング?実ソリューションと考慮ポイントのご紹介
2. [AVP] Lotus SametimeサーバーをLinuxに導入する方法 ?できるだけ低初期コストで試してみよう
3. [AVP] WebSphere Portal 運用におけるパフォーマンス監視するツールのご紹介 ?UNIX上のPortal 運用でのパフォーマンス監視
4. [AVP] Lotus Notes/Domino 8 新機能クライアントと設計の相互関係
5. [AVP] 確実なテンプレート運用に向けて? 異なるバージョンでのデザインタスクによるデータベース設計更新について
6. [AVP] 定期的な整合性チェックによるトラブル未然防止 - Dominoクラスタ環境 整合性確認ツール」と活用例
7. [AVP] Dominoクラスタフェールオーバー発生時のエンドユーザー操作への影響
8. [AVP] 実データにみる最新メンテナンス適用による運用コスト削減
9. [AVP] サーバーコントローラー・Domino コンソール機能紹介
10. [AVP] Lotus Notes 8 Standard Client - インストールモジュールサイズの削減方法
11. [AVP] XPages Tips 集
12. [AVP] InstallShield Tuner によるカスタマイズインストーラーの作成 - カスタマイズしたTemplateの一括導入手法について
13. [AVP]メンテナンス・リリース適用コンサルティング事例
14. [AVP]サーバー安定稼働ソリューションの第一歩 ? データベースメンテナンスの整備・検討方法
15. [AVP]Lotus Dominoにおけるメール監査システムの基盤 ? メールジャーナルの利用と注意点
16. [AVP]サーバーのIPアドレスを変更するときにケアすべきこと ?「サーバーに繋がらなくなった!!」というユーザーを減らすために
17. [AVP]DWA/Lous iNotes のスタイルシートを知る
18. [AVP]クライアント利用の統一化を図る - ポリシー適用の基本動作とトラブルシューティング
19. [AVP]システムの安定稼働に役立つ施策 - システムレビューによる運用改善
20. [AVP]定期的な整合性チェックによるトラブル未然防止 - Dominoクラスター環境 整合性確認ツール
21. [AVP]Lotus Notes/Domino 安定稼働のベスト・プラクティス - コストを掛けない効率的な最新メンテナンス・リリース適用方法
22. [AVP]アプリケーションDBの把握と管理の手法
23. [AVP]手軽にできるサーバー監視:Lotus Domino サーバー稼働監視方法
24. [AVP]Notes からの PDF 変換、OLE起動の事例
25. [AVP]LDAPを使用したユーザー情報の連携 - Dominoのユーザー情報を他システムで使用する方法 -
26. [AVP]WebSphere Portal 運用のスタートポイント - WebSphere Portalにおける運用監視ポイント -
27. [AVP]再考!標準機能で、何処まで出来るの?セキュリティポリシー設定によるIDファイルのセキュリティ強化

どれも実際のお客様での導入経験などを踏まえたノウハウですので参考に出来るものがあるのではないかと思います。ぜひAVP などでも推奨しているノウハウを参照して、お客様の環境でも出来そうなものを導入してはいかがでしょうか。
私自身これだけいっぺんに発行されてびっくりしているくらいです。

運用に当たってはお客様固有の悩みなどもあると思います。ここで記事にされたもの以外でも多くの経験と実績を持つAVP を利用し、お客様の運用の悩みを解くことも出来ないか一度検討してみてはいかがでしょうか。

Lotus Domino 8.5.1 FP3 IF1 がリリースされています

Lotus Domino 8.5.1 FP3 IF1 がリリースされました

Domino 8.5.1 performance issues during authentication (Flash Alert)

クライアント認証後のポリシーなどの処理がサーバー負荷を上げてパフォーマンスが落ちる事がある、と言う障害の修正になります。

8.5.1 FP4 が7月末から8月にかけてリリースされると思うので、IFを適用しなくてもFPで対応出来る予定ですが、どうも朝9時くらいのユーザーがNotesを起動したタイミングでサーバーのCPU使用率が上がる、と言った問題が起こっている環境ではこのような修正を当てて効果を見てみてもよいのではないかと思います。

是非一度内容をご確認下さい。

尚、IFはサーバーのみの修正でクライアントの適用は必要ありません。

8.5.2 - Domino Diagnostic Probe (DDP)

 さて、8.5.2 が発表されリリースされる機能が確定したこともあるので、このブログでも8.5.2新機能の紹介をしようと思いますが、色々な方が紹介しているだろうと思うので私はPD関連の拡張をまずは紹介しようと思います。

8.5.2ではDomino Diagnostic Probe(DDP)と言うツールが同梱されています。ファイルの実態で言うと、プログラムディレクトリ上にある dbopen.jar と言うものです。
このJarファイルを利用してDBを定期的生死確認をし、指定された値よりも時間がかかるようだったらNSD実行をします。

試しにコマンドプロンプトで Domino 8.5.2のプログラムディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行してみてください。

.\jvm\bin\java.exe -jar .\dbopen.jar -d names.nsf


こんな出力が出ます。
「quit」と入力すると終了します。
C:\Lotus\Domino\8.5.2>jvm\bin\java.exe -jar .\dbopen.jar -d names.nsf
08/13/2010 2:00:49 午後 Opening database names.nsf took a total of 0.594 seconds
08/13/2010 2:01:50 午後 Opening database names.nsf took a total of 0.438 seconds
08/13/2010 2:02:50 午後 Opening database names.nsf took a total of 0.531 seconds
//
08/13/2010 2:51:55 午後 Opening database names.nsf has taken 30.188 seconds. This exceeds the set threshold of 30.0 seconds.
08/13/2010 2:51:55 午後 Running NSD...

08/13/2010 2:52:07 午後 Opening database names.nsf took a total of 42.641 seconds
08/13/2010 2:54:40 午後 NSD completed with exit status 0
08/13/2010 2:55:42 午後 Opening database names.nsf took a total of 0.641 seconds
08/13/2010 3:30:23 午後 Opening database names.nsf took a total of 0.5 seconds
quit
08/13/2010 3:48:04 午後 Shutdown in progress...

途中で30秒の閾値を超えてNSDが取得されたのがわかります。
このときサーバーのログを見ても分かりますが、サーバーIDでDBを開くので、最低でもサーバーIDに対して読者権限を与えておく必要があります。

UNIXプラットフォームの場合は以下のように実行します。
/opt/ibm/lotus/bin/java -jar /opt/ibm/lotus/bin/dbopen.jar -d names.nsf



-helpを使うと、コマンドラインヘルプが出てきます。(デフォルト値の情報だけ追加しました)
コマンドラインヘルプ
C:\Lotus\Domino\8.5.2>jvm\bin\java.exe -jar .\dbopen.jar -help

Usage: java -jar dbopen.jar [-options]

Where options are:
-database Database to open. i.e. mail/test.nsf 必須
-threshold Run NSD if DB open takes longer than threshold. (seconds) デフォルト 10
-polling Specify at what frequency the database is polled to open. (seconds) デフォルト 60 
-nsdoptions Options to pass to NSD. Must be in quotes. i.e. "-nomecheck -stacks" デフォルト ALL
-outfile Print out put to log file specified (also prints to display).
Must be surrounded in quotes if path contains 'space' character(s).
-help Display this help message.


-database [-d]、-polling[-p]、-threshold[-t] のように一部省略形も使うことが出来ます。
-t や -p は問題や負荷に応じて使い分ける必要がありそうですね。

なお、現在以下のことが出来ませんのであらかじめご注意ください。

・ ユーザーIDを指定してデータベースを開く(常にサーバーIDになります)
・ helpディレクトリの下にあるファイル(例: help\help85_designer.nsf)をProbeすることが出来ない
  (問題報告番号 HNAA88AAHX)
・ 検出時にNSD以外のファイルを実行することが出来ない

ただ、このくらいのアイディアでいいなら、改良版を作れてしまう人もいるのではないですかね。
作ったらこのブログでも是非紹介するので教えてください (ネタとして面白いので)

・ Java APIを使用(ローカルアクセス)して、指定した時間ごとにローカルサーバーと指定したDBにアクセスする
  →開くまでの時間を測定し、閾値を超えていないか確認する
     →閾値を超えた接続時間になったら、指定した処理(NSDや指定した実行ファイル、サーバーコマンドなど)
  → ファイルが存在しない場合とアクセス権が足りない場合はエラーを返す
  → Exception が発生した場合もオプションによって指定した処理を実行する


DDPもサポートシーンではサーバーが一瞬だけスローダウンしたり、瞬断するような問題の調査で今以上に有効なデータが取れるようになるといいな、と思っています。

8.5.2: Automatic Corrupt Database Collection

今日は8.5.2新機能として、Automatic Database Corruption Toolと言う機能について紹介したいと思います。

Detecting corrupted databases (文書番号 1429891)

データベース破損は発生しないに越したことはないのですが発生時には発生直前直後のDBを採取するのが重要なのですが、いつ発生するか分からないデータベースの退避などは非常に難しいのではないかと思います。
 直前は難しくても発生前、くらいでよければバックアップなどから探せますが、発生直後のFixupが実行される前のDBを入手するための手段としてこの機能が導入されました。

まず簡単に動作を見るため、サーバーコマンドで手動実行してみましょう。

load dbcapture mail.box
Captured database C:\Lotus\Domino\8.5.2\data\mail.box to C:\Lotus\Domino\8.5.2\data\IBM_TECHNICAL_SUPPORT\ACDC\mail.cor


この処理だけでも以下のような動作が分かると思うのではないかと思います。

- load dbcapture で手動実行出来る
- 拡張子を*.corにして、IBM_TECHNICAL_SUPPORT\ACDC ディレクトリに退避する

ただし、「Automatic」Database Corruption Toolですから自動でこれらの処理が実行されなくてはいけません。

この設定は以下のNotes.ini 設定で有効化します。(詳細はTechnoteも見てください)

  DATABASE_CAPTURE_ENABLED=1
(Set con DATABASE_CAPTURE_ENABLED=1で再起動無しで有効化出来ます)

その他の設定は以下の通りです。
DATABASE_CAPTURE_LIMIT: 退避するDBの上限
DATABASE_CAPTURE_SIZE_LIMIT : 退避するDBのサイズの上限 (これ以上のサイズは退避しない)
DATABASE_CAPTURE_DIRECTORY : 退避するディレクトリ

動作を確認するために、メモ帳などでNSFファイルを適当に編集して保存して、意図的にNSFファイルを壊してアクセスしてみましょう。

l fixup mail2.nsf
**** DbInfoIsCorrupt(DbWriteDbInfo: First or Next RRVPos invalid), DB=C:\Lotus\Domino\8.5.2\data\mail2.nsf TID=[00A0:0002-009C] ***
2010/09/01 21:26:17 Database Fixup: Started: mail2.nsf
Captured database C:\Lotus\Domino\8.5.2\data\mail2.nsf to C:\Lotus\Domino\8.5.2\data\IBM_TECHNICAL_SUPPORT\ACDC\mail2.cor
2010/09/01 21:26:17 Database Fixup: Unable to fixup database
C:\Lotus\Domino\8.5.2\data\mail2.nsf: The Notes database file header is corrupted
[00A0:0002-009C] 2010/09/01 21:26:17 Database Fixup: Shutdown


以下のように検知と同時にDBが退避されるのが分かると思います。

Technoteには書いてありますが、DATABASE_CAPTURE_ENABLED=1 は起動時にこの値を検出して設定を有効にすると値を消してしまいます。なので、再起動後は設定が無効になる点は注意してください。(この辺は設定が選べるとよかったのですが)

また、同じファイル名・異なる拡張子の場合バックアップファイル名が同じになってエラーになってしまうのでそのようなファイルを退避したい場合には注意してください(問題報告番号 HNAA88VG8D)

これもバージョンアップの動機になるような新機能ではないですがサポートシーンで問題の早期解決の役に立つことが出てきたらよいな、と思っています。


Lotus Notes/Domino 8.5.2 日本語版がリリースされました

9月17日に Lotus Notes/Domino 8.5.2 日本語版が公開されました。

Lotus Notes and Domino electronic software delivery dates

8.5.2 関連の紹介記事も書こうと思っていたのですがどうも今月は騒がしくてなかなか時間が取れませんでしたが、是非機会がある方は8.5.2の新機能などにも触れて頂けたらと思います。

なお、現時点では、8.5.2では以下の問題が緊急の問題としてFix Central よりFixが公開されています。

(参考)外部からのメール受信が滞り、SMTP タスクの CPU 使用率が高騰する
Users stop receiving mail and SMTP task on server shows 50-100% CPU utilization

時期FPなどにも含まれると思いますが、メールサーバーに8.5.2 を適用される場合にはこの問題に対する対応もあらかじめ検討頂けるようお願いいたします。


8.5.2 : Notes Preloaderによる起動の高速化

今日は Lotus Notes 8.5.2新機能として Preloaderのお話をしようと思います。

詳細は以下の技術情報もご参照下さい。
Lotus Notes preloader (文書番号 1424193)


これはNotesクライアントの起動高速化のために導入された新機能の一つで事前にPreloaderを読み込んでおいて起動を高速化するものです。
インストール時に以下のようなオプションが追加されていることに気が付くと思いますがこの設定によって有効化することが出来ます。
インストール時のオプション


このオプションを指定してインストールすると、以下のレジストリーキーに「IBM Lotus Notes Preloader」と言うエントリーが作成され、スタートアップにnntspreld.exe が実行されるように指定されます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

HKCUではなく、HKLMにエントリが作成されるため。インストールユーザーだけに指定されるのではなく全ユーザーに指定されるので、管理者権限でインストールしてもユーザー権限のユーザーに対しても有効になります。

Technoteを見るとPreloaderによって以下のような処理が行われるとあります。

・ NotesのDLLの初期化
・ Desktop8.ndkやCache.ndk、bookmarkなどの先読み
・ JVM関連のDLLを一部先読みする


確かにこういうのを先にやっておいてくれると助かる気がします。
これはNotesが起動して役割を終えると終了するのでNotesが起動したときにはタスクマネージャー上ではいなくなるようです。(サービスではなく、ユーザー権限のプロセスとして起動しています。)

実際に測ってみたのですが体感的には10秒くらい早くなった気がします。
ただ、実際には起動後だいぶ経ったPCで、nntspreld.exe のCPU使用率がだいぶ落ち着いてから起動しているので、ブート直後に急いで起動した場合は、もうちょっと効果も下がってしまうかもしれません。。

起動スピードがこれで十分かどうかは一度置いておくとして今より有意に早くなるのであれば良いニュースではないかと思いますので、是非機会があったら一度試してみてください。







8.5.2: ローカルにあるDBのODSアップグレード

今日も引き続き8.5.2新機能の話をしようと思います。
このTechnoteから紹介します。

Upgrading multiple local databases to a new ODS (文書番号 1429889)

NotesデータベースではODSのバージョンは基本的には透過的に見えるようになっているので新しい機能を使おうと思っていない限り、特にアップグレードをする必要は無いのですが、ODSの管理がローカルデータベースに対して行えないのは長い間管理上の問題としてありました。
 ODSのバージョンはほとんどの場合は影響しないのですが、サポートでは通常のメールデータベースとアーカイブのODSのバージョンは一致して使っていただけるようお願いしています。ただ、クライアントのデータベースをアップグレードするのは結構大変で、例えば設計や文書の圧縮をサイズの大きいローカルのデータベースに対して適用したい、と思うと「Create_R8_databases=1」等を入れてから手動でコピー圧縮を実行したり結構面倒な作業が必要になっていました。
今回紹介する機能はその点を補うために導入されたもので、管理者側が

デスクトップポリシーで設定できるようになったほか、Notes.iniで「NSF_UpdateODS=1」を設定する事によってODS51にアップグレードする事が出来るようになります。 ODS48にした方がよい場合には、Create_R8_Databases=1 をセットしてください。逆に何らかの事情で、Create_R8_Databases=1 を入れている場合には注意が必要ですね。

再起動するとバックグラウンドで圧縮が始まりますが、何が圧縮されているのか心配になったら、クライアントのlog.nsfを開いてみましょう。

Miscellaneous Events ビューの文書に以下のようなログが残ります。

2010/09/24 18:04:55 Compacting AgentRunner.nsf (Java AgentRunner), -C -ODS -Quiet -Client -UpdateIndexes
2010/09/24 18:04:55 データベース AgentRunner.nsf の使わない記憶域を解放します...
2010/09/24 18:04:58 Compacted AgentRunner.nsf, increased by 64K bytes (20%)
(略)
2010/09/24 18:47:32 Database compactor process shutdown
2010/09/24 18:47:32 100 databases had an older NSF ODS version. 96 of those databases were successfully upgraded to a later NSF ODS.


どうやら、-C -Quiet -Client -UpdateIndexes と言うオプションをつけて圧縮が行われるみたいです。
コピー圧縮になるので、names.nsfとかは再起動後になります。つまりNotes.iniを設定してから二回目の起動ではじめてこれらのデータベースのアップグレードが行われることになります。

R4などから上げていると特に意味も無くODS20のデータベースなどを使っている方も多いと思いますが、たとえばローカルのデータベースのODSを上げて設計や文書の圧縮を有効にしてサイズを抑えて使う、と言う使い方もあるのではないかと思います。是非一度8.5.2を使う折には検討してみてはいかがでしょうか。

# 下位のバージョンを使っているユーザーにローカルのDbを提供する事が想定される場合や、クライアントのダウングレードの際にはODSを上げた事によってCompactなどの追加作業が必要になる事もあるのでご注意下さい。







8.5.2: NSDのUIからの取得

このブログだけから8.5.2の情報を見ていると、8.5.2ってすごく小さな変更ばかりだと思っている方もいるかもしれませんが、今日も小さなお話を・・・

このブログを読んでおられる方にはヘルプデスク業務のような作業を行っている方もいると思いますが、エンドユーザーにNSDの取得などを依頼するときに苦労された経験がある方はいないでしょうか?
 コマンドプロンプトでプログラムディレクトリにある nsd.exe をフルパスで起動するだけ、と言えばそうですがやはり慣れていないユーザーからすると、製品のプログラムディレクトリがどこかもあまり意識されないで使っていることも多いのでなかなか難しいのではないかと思います。

そんなときのために、8.5.2 ではNSDをUIから取得できるようになっています。
プログラムメニューで[Lotus Applications]-[サポート]と言うメニューから実行できるようになりました

8.5.2 の UIからのNSD取得

これはNotesが正常に終了しなかったときにプロセスをクリーンアップしたいときなどにも使えるので、慣れている方でも重宝することは多いのではないかと思います。

ちなみにこのショートカットを見ると以下のようなコマンドのショートカットがついたものであることが分かります。
C:\Lotus\Notes\nsd.exe -hang -kill

この中でも-hangと言うオプションは 8.5.2 から導入されたもので、ハングアップ時のために複数回コールスタックを取るものです。早く終了させたいときには邪魔な時もあるので場合によっては削除してもいいかもしれませんが、やはり情報収集の際には有用なのでその点については必要性やリスクなどを理解した上で変更してみてください。 また、旧バージョンのクライアントで同じようなショートカットを作ってみよう、と言う場合にも不要なのでその場合には-hangは除いていいのではないかと思います。(バージョンによっては作業フォルダをデータディレクトリにしておかないと動かない場合もあると思います)

機能と言うよりは、Serviceability 改善に属するものだと思いますが、是非調査の際には思い出して頂ければと思います。(Serviceability と言う言葉はどう訳せばいいか難しいのですが、問題発生時や調査時に原因分析のために必要な情報を容易に取得することが出来るか?と言う事を表す用語だと思ってください)




8.5.2: 管理対象メールレプリカ (Managed Replica)

今日は比較的大きな Lotus Notes 8.5.2新機能について紹介しましょう。

Managed Replica と呼ばれるもので、日本語では「管理対象メールレプリカ」と呼ばれるものです。ちょっと言葉から機能を想像するのが難しいのですが、新しいメールのローカルレプリカの設定だと思ってもらえればよいのではないかと思います。「Cache Mail」と表現されたりすることもありますが、ローカルレプリカをサーバー上のメールDBのローカルキャッシュのように見立てて使うイメージになります。(機能の特性上、削除をサーバーに反映しないようにしたり、複製式などを用いてローカルレプリカを複雑に管理している場合にはご利用頂けませんのでご注意ください。)

 まずは、普通のローカルレプリカと何が違うのか簡単にまとめておきます。
・ メールの送信は複製経由だがほぼ即時
  (複製経由でバックグラウンドで行うので、サーバーが遅い時にmail.box への書き込みでUIが遅れることがなくなります。)
・ メールの受信確認などはサーバー側で行われ、受信と同時に複製を行う
・ ロケーション文書の設定に関わりなくローカルレプリカが使用される
・ ローカルレプリカの複製の設定は変更不可 (この辺が"Managed"と言われているゆえんではないかと思います)
・ サーバー上のアイコンをクリックしてもローカルのレプリカが開く

(INIの設定があればサーバーは8.5.2を使用する必要はありません。ポリシーなどで設定を配布する場合はサーバーも8.5.2以上にする必要があります)

Understanding Managed Mail Replicas (文書番号 1448134)
Lotus Notes 8.5、8.5.1、および 8.5.2 の新機能 (Infocenter)

 詳細は上記の文書を参考にしてほしいのですが、設定はデスクトップ設定などから配布することが出来ますが、簡単に試すためにNotes.ini で有効にする方法について紹介します。
 以下の設定を入れてください。
・ CacheMail=7 – ローカルのメールレプリカを作成するか、管理対象レプリカに変換します。
・ ReplicateOnNewMail=1 – クライアントが新規メールを認識すると、複製をトリガします
・ DocAutoRetrieve=1 – 文書が切りつめられているときはクライアントが自動的に文書の残りの部分 (添付ファイルは除外) を自動的に取得します。文書が開いている場合は、メールの添付ファイルのアイコンをダブルクリックして添付ファイルを取得します
・ OutgoingMailSendThreshold=1 – 強制的にメールをローカル mail.box を経由してルーティングするようにします (これにより、パフォーマンスが向上します)

Cachemail=7が少し気持ち悪い、と思う方もいるかもしれませんので念のためその他の値については以下のような動作をします。

1 - ローカルレプリカを作成、Managed Replicaが存在する場合、通常のローカルレプリカに変換
3 - Managed Replicaを作成、ローカルレプリカが存在するなら何もしない
7 - Managed Replicaを作成、ローカルレプリカが存在するならManaged Replicaに変換
8 - Managed Replica、通常のローカルレプリカに関わらず、削除する


主なメリットは以下のようなものになるのではないかと思います。
・ ローカルレプリカを使用することでビュー操作などのスピードがネットワークに依存するのを防ぎ、体感パフォーマンスを向上させる
・ ビュー操作などの操作をローカルPC上で行うことにより、メールサーバーのトランザクションをクライアントとの複製だけにすることが出来るのでメールサーバーの負荷を下げることが出来る。(メールの配信負荷は変わりません)

 昔からローカルレプリカを使用すればこのようなメリットがあることは分かっていた方も多いと思うのですが、導入の手間などが懸念されて敬遠していた方も多いと思うのですが、デスクトップポリシーなどから設定を配布すれば、煩雑なレプリカの作成や設定を自動で行うことが出来るので導入もしやすくなっていますので、是非検討してみてください。

Managed Replicas Explained


Sandboxはどこにいった?

私もすっかり忘れていたのですが、Lotus Sandbox が削除されてしまいました。

Lotus Sandbox archived

今となってはNSFを配布する方法は色々あるので新規を締め切るのは構わないと思うのですが何も削除しなくても・・・て事で戸惑っている方も多いのではないかと思います。

と言うわけで村上さんがアーカイブを公開しているところを見つけていることに気が付いたので、取り急ぎはここから入手するのがよいのではないかと思います。

以下のページの右側のナビゲータから「Notes.net Sandbox zipped」と言うリンクからダウンロードできます。

Notes.Net Sandbox, part 2 (Bananas - bananahome.com)

私の過去の記事ではPanic.exeの話 などがインパクトを受けるのでこれは後でフォローします。

うーん。コメントしづらいですね。。。