Lotus iNotes のInternet Explorer 8対応について

2009年12月10日 00:23

IE8 等も出てから時間が経ちましたが、現在の普及状況はどうなのでしょうか。
IE7 で導入されたタブインターフェースの強化だけでなく、JS Engineの高速化など、最近のリッチなWebアプリケーションを使用する上では重要な機能強化が行われていると思うのですが、実際の評価はどうなのでしょうか。

今日は、Lotus iNotes/DWAの IE8 対応についてです。
Lotus iNotes 8.5.1では System Requirement に IE8 対応が追加されているのですが下位のバージョンについても記載されていますが、その他のバージョンについても以下のように対応が表明されている事を御存知でしょうか。

Internet Explorer 8 supportability for Domino Web Access and iNotes


8.0.2, 7.0.4, 8.5 での対応が行われておりますので、是非該当バージョンの iNotes/DWAをご利用のお客様でIE8 を検討されている方は検討して下さい。

DWA - Fiddler を使ったリクエストログの取得

2009年11月06日 00:15

今日は最近出たDWA関連の以下のTechnoteの話をしようと思います。

DWA 問題判別:リクエストログの取得と解析

DWAの調査では問題判別の際に発生時のHTTPリクエストログが必要になる事があります。
UI上の操作よりも実際に送られたリクエストが思わぬ再現条件を提供したり、色々な動作が明らかになってくる事が多いからです。

これはDominoの機能を使うと以下の技術文書で紹介されているようなリクエストログの取得が必要になります。

Domino 6:HTTP リクエストログの仕様について

しかし、特定のブラウザクライアントの操作で起こる問題でサーバー全体に及ぶ設定を行うのはテスト環境ならともかくとして、現実的ではないことが多くあります。
このような場合はやはりブラウザ側にしかけるリクエストログの取得ツールをお願いすることがあります。

例えばIBMは以下のようなIBM Page Detailer と言うツールもalphaWorksで公開したりしていますが、Free版だとSSLで使えないなど機能制限も多いため、苦労する事も多くありました。

IBM Page Detailer(alphaWorks)

操作性やログの見易さ、機能のシンプルさもあり、Proxyとして動作する以下のようなツールもよく使っていました。秀丸の作者が作っているツールですがこれも非常に便利だと思います。

横取り丸

このようにサポートでは色々なツールを使用していた経緯もあるのですが、今回発行した技術文書では以下のような点を考慮してFiddlerを使った取得について詳細に説明しています。

・ SSLやFirefoxのサポート
・ Fileupload Controlなどのログが取れる
・ 解析機能やログの取得も比較的容易
・ Web関連のDebugツールとしてGlobalでも認知度が高い

導入やログの取得などもそれほど負担にならずにProxyのOn-Offも自動で切り替えてくれるので非常にこの辺は使いやすくなっています。Firefoxもアドオンを入れれば自動切換えをしてくれます。

文書では単純にログの取得方法だけでなく、簡単な見方も紹介しているので是非DWAの問題判別だけでなく、Fiddler自体に興味がある方も一読して頂ければと思います。

8.5.1 : Lotus iNotesでのID Vaultの利用

2009年10月27日 00:16

 今日の新機能紹介は Lotus iNotes のID ボールト対応についてです。

iNotes/DWA はIDファイルを利用する事によって、暗号化や電子署名したメールが扱えるようになったり、S/MIME メールが送れるようになったり、通常のWebメールの範疇を超えた機能が使えるようになりました。ただし、これはユーザーがWebアクセスで意識する「インターネットパスワード」とIDファイルのパスワードの二重管理が必要になったり、せっかくWebクライアントにしているのに、エンドユーザーに効率よくIDファイルを管理者側で配布する方法がなかったりとID ファイルマネージメントには比較的課題が多かったのも事実です。 iNotesのIDボールト対応は、単純にNotesクライアントでも使える機能を使えるようにする、と言う側面だけでなく、そのような課題に応える、と言う意味でも意義の大きい拡張なのではないかと思います。

IDボールト環境を構築するには、大きく以下のステップが必要です。
もうちょっと細かいステップが知りたい方もいると思いますが、ちょっとここは簡単に説明します。
システム管理ヘルプでは「ID ボールトを作成する」と言う項目があるのでそちらを参照してください。
目次からたどる場合には、[セキュリティ]-[Lotus Domino Server ID と Lotus Notes ユーザー ID]-[Lotus Notes ID ボールト] をご確認下さい。

1. ボールトデータベースを管理クライアントから作成する
2. ポリシー設定からセキュリティーポリシーを作成し、IDボールトに関する設定を行う
3. ポリシー文書を作成し、2. で作成したセキュリティポリシーを作成する
4. 作成したポリシーを明示的ポリシーまたは組織的ポリシーとしてユーザーに適用する


Lotus iNotes上でID ボールトを使用する場合、セキュリティポリシーのID ボールトの設定で更に以下の設定が必要です。
セキュリティポリシーの設定

「Allow Notes-based programs to use the Notes ID Vault」 と言う設定をはいにする必要があります。

このポリシーが設定されたユーザーがログオンして、iNotesプリファレンスを開くと、セキュリティタブに以下のような設定が現れます。

ボールとの同期化ボタン

このボタンを使用すると、以下のようなことが行えるようになります。

・ メールDB上にIDファイルが無く、ボールト上に存在している場合、「ボールトと同期化」ボタンを使用してIDファイルをボールトからダウンロードする事が出来ます
・ メールDB上にIDファイルがあり、ボールト上に存在していない場合、「ボールトと同期化」ボタンを使用してIDファイルをボールトへアップロードする事が出来ます
・ どちらにもIDファイルが存在する場合、「ボールトと同期化」ボタンを使用してIDファイルをボールトと同期して最新の状態に保つ事が出来ます。

これで、Notesクライアントなどと混在していてもIDファイルの管理はかなり容易になるのではないかと思います。

Lotus iNotes 8.5 ベンチマーク

2009年08月06日 00:07

Lotus iNotes 8.5 のベンチマークレポートが出ているので今日はそちらを見てみましょう。

IBM Lotus Domino 8.5 server performance, part 2: iNotes performance

8.5のベンチマークレポートは軒並みDAOSなどが有効化されていることなどからも分かるとおり、ディスクのI/O 向上について強く訴求しています。
設定パラメータなどを見ても、LZ1を有効化したりディスクについてはかなり入念な設定がされているのが分かります。

色々見てもしょうがないので、とりあえず以下の結果を見てみましょう。

Table 15. Windows 2003 x64: Resource usage at 4000 users comparing DWA8 to DWA85

ResourceLotus Domino 8
DWA8
Lotus Domino 8.5
DWA85
% change
Processor percent busy47.5548.652%
Total disk operations/second1071.52832.04-22%
Total disk reads/second474.77263.03-45%
Total disk writes/second596.75569-5%
Total disk MB transferred/second 14.678.05-45%
Total disk MB read/second 5.261.6-70%
Total disk MB written/second9.426.45-32%
Shared memory used in MB1075.041196.0711%
Process memory used in MBN/AN/AN/A
Network MB/second1.311.24-5%


45%近いディスクI/O改善はすばらしい結果だと思っていいのではないかと思います。
Lotus Notesユーザー用のベンチマークと違って、Lotus iNotes側の改善内容で着目したいのは、DAOSの力だけではなく、アーキテクチャの改善も大きくされている点です。
 8.5ではライト・モードで行われたパフォーマンス改善の取り組みがフルモードにも移植され、8.5ではフル・モードでもライト・モードに迫るパフォーマンス改善をすることが出来ました。 ライト・モードも価値がなくなったわけではなく、ベンチマークを見ても依然として12%近いネットワーク負荷の低減が見られており、依然として帯域の少ない環境では十分なメリットがあるのではないかと思います。

Lotus iNotes 8.5 を検討されている方は一度よくご覧になってみてください。

iNotes Lite Framework - Common Property

2009年03月12日 00:14

iNotes Lite Framework ではグローバル変数のような仕組みを使う事が出来ます。
これは、Common Property と呼ばれるのですが、今日はこの詳細について見てみます。

バックナンバー
1. iNotes Lite Framework - Frameset
2. iNotes Lite Framework - iNotes Lite Widgets
3. iNotes Lite Framework - Lazy loading code
4. iNotes Lite Framework - Basic Layout
5. iNotes Lite Framework - Common Property

(このエントリは以下の記事を参考に書かれています)
iNotes Lite framework (Notes/Domino Wiki)

iNotes Lite framework では、二つ以上のWidgetが一つのProperty を扱えるような"Common Property"と言う方法を提供しています。 Common propertyは名前つきの値で、どんなWidgetもアタッチする事が出来ます。
Common Property に対して変更が起こった場合、Widget にアタッチしているEYK() [observe()] メソッドが非同期的に実行されます。
p-color と言う名前のCommon Propertyと値を得るには、以下のようにします。

var oProperty = EPx.get('p-color'); 
var vValue = oProperty.BoB;

BoB vValue
EPx com_ibm_dwa_misc_commonProperty
BRW setValue

common propertyに新しい値をセットするには以下のようにします。

var oProperty = EPx.get('p-color');
oProperty.BRW('#808080');


common property を使用すると、以下のようなWidgetを作る事が出来ます。
com_ibm_dwa_ui_colorBox widget がどのように実装されているのかを知ることなく、<select> のonChange属性に書き込む事ができるようになります。


// Box changing color
// ------------------
function com_ibm_dwa_ui_colorBox(sId){
var oElem = AAA.EcK.getElementById(this.sId = sId);
var oProperty = EPx.get(oElem.getAttribute('com_ibm_dwa_misc_observes_color'));
oProperty.attach(this);
this.EYK(oProperty); // Pick up existing value
}

// =====================================
// Observe the color
// Inputs:
// oProperty - The property to observe
// =====================================
com_ibm_dwa_ui_colorBox.prototype.EYK = function com_ibm_dwa_ui_colorBox_observe(oProperty){
// ERD() checks if oProperty represents the latest value - As this function is called asynchronously
if (oProperty.ERD && !oProperty.ERD())
return;
var oElem = AAA.EcK.getElementById(this.sId);
oElem.style.backgroundColor = oProperty.BoB;
};
更に、以下のような要素があります。

<div class="s-stack" style="padding-top:5em;">
<div class="s-basicpanel" style="border:solid black 1px;"
com_ibm_dwa_ui_widget_class="com_ibm_dwa_ui_colorBox" com_ibm_dwa_misc_observes_color="p-e-colorselect-currentselected">
</div>
</div>
<div class="s-toppanel" style="height:5em;">
<form>
<select name="e-colorselect" class="s-label-light" onchange="EPx.get('p-e-colorselect-currentselected').BRW(this.value);">
<option value="#ffffff">Select color</option>
<option value="#ffc0c0">Red</option>
<option value="#c0ffc0">Green</option>
<option value="#c0c0ff">Blue</option>
</select>
</form>
</div>





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